令和5年度 各種部会活動
【施設見学】
◆金属機械・電器部会
令和5年10月12日(木)
『㈱湖池屋 京都工場(園部)』
㈱湖池屋は1953年に創業され、1962年に「ポテトチップス のり塩」の製造を皮切りに
1967年には日本で初めてポテトチップスの量産化に成功された老舗企業で、1986年に園部
に京都工場を設立されました。製造当初は籠に入ったジャガイモを油で揚げた後に味付け
し、一斗缶に入れて販売されていたとのことでした。
当日の移動手段は、京都駅からJR嵯峨野線の快速列車で園部駅まで移動し、園部駅から
工場までは㈱湖池屋様のマイクロバスにてご送迎いただきました。そして、工場では以前
に工場場長をされていた主幹の片山さまより会社概要のご説明をしていただいた後、製造
工程をご案内いただきました。
その際食品工場という事もあり、厳重な衛生管理のもと全員が防塵服ならびにマスク・
帽子を着用し、製造工程に入りました。その時ちょうど『カラムーチョ』が製造されてい
たので、その場で調味料が付いていない商品や出来立ての商品を少しずつ食べさせていた
だきワクワクしました。最近発売された「湖池屋プライドポテト JAPAN 京都 柚子七味」
という商品は、京都府南丹市産の柚子を京都嵯峨嵐山の七味屋「かみ舎楽」が特別にブレ
ンドした柚子七味という商品を使用したフライドポテトで、お土産にもらったので自宅で
試食しましたが、とても美味くいただくことができました。また創業当初からの『ポテト
チップスのり塩』も現在では高級のりを使用されているとのことで、是非購入して食べて
いただきたいとアピールされていました。また㈱湖池屋では、商品を通じた地域貢献プロ
ジェクト「湖池屋 JAPAN PRIDE プロジェクト」を推進されており、その一環として開発
・販売により「文化の都・京都」の取り組みを応援するため、売上1袋につき1円を京都府
の文化財の保存・継承・活用事業に寄付されているとの事でした。そして、製造工程では
、外国人(インドネシアetc.)就労者も雇用されているとのことでしたが、安全衛生管理
もキメ細かくされているとのことでした。最後にマイクロバスでご送迎いただいた時の運
転手さんが片山主幹だったという事がわかり、お心遣いに感謝の気持ちでいっぱいでした。
◆一般・商業部会
令和5年10月23日(月)
『宝酒造㈱伏見工場&宝ホールディングス歴史記念館』
今回は宝ホールディングス様のご厚意により、宝酒造株式会社の伏見工場ならびに創業の
地で一般公開されていない宝ホールディングス歴史記念館を見学させていただきました。
このコースは5年前にも計画されたことがあり2回目となりました。当日は、12時30分に
始発場所である「からすま京都ホテル」向かい側より、当協会の役員会社でもある「ひがし
都交通」様のジャンボタクシーを手配させていただき出発した後、第二集合場所である竹田
駅を経由して、そこからは小型タクシーも追加手配し11名(事務局を含む)で「宝酒造㈱伏
見工場」に向かいました。伏見工場では、工場長の大槻様による会社説明の後、生産管理部
詰口課長の川島様に自動化された工場の生産ラインを丁寧にご説明いただきました。見学の
途中では参加者から多くの質問が出ましたが、すべて快くご説明いただき、参加者全員の知
識が深まったことで有意義な見学会となりました。最後に私たちをお出迎えとお見送りをし
ていただきました工場管理課専任課長の杉田様より、リスクアセスメントを中心とした伏見
工場の安全衛生活動の取組をご紹介いただき、たいへん参考になりました。次に再びジャン
ボタクシーに乗車し丹波橋駅(京阪・近鉄)近くにある「宝ホールディングス歴史記念館」
に移動しました。ここでは運営管理室長の平尾様により、館内の説明を約2時間熱くご説明
いただきました。この施設は、創立90周年の記念事業の一環として、2017(平成29)年春
に完成された社員研修施設で、江戸時代後期の1842(天保13)年にこの地で清酒造りを始
められた場所とのことでした。1階エントランス正面には、四方卯三郎(初代社長)様と大
宮庫吉(3代・5代社長)様の胸像が置かれており、その間には四方卯三郎から大宮庫吉に
宛てた手紙が展示されていました。そして、シースルーのエレベーターで2階に上がりまし
たが、壁面には石原裕次郎をはじめとした歴代看板スターの宣伝ポスターが掲示してありま
した。2階の展示コーナーでは酒造業開始から会社創立、そして現在の宝酒造、宝酒造イタ
ーナショナル、タカラバイオの各事業に至るまで、パネルを1枚ずつ細かくご説明いただき
ました。
宝グループの社員のみなさんは、ここで創業者ならびに歴代社長の偉業に触れられると共
に、会社の歴史や変革を知ることで、各分野に戻られた際には、将来に向けた大きな目標や
希望となっていくのだろうと感じました。見学を通じて松竹梅白壁蔵「澪」など宝酒造様の
商品のファンになったところで、無事見学会は終了となりました。鉄)近くにある「宝ホー
ルディングス歴史記念館」に移動しました。ここでは運営管理室長の平尾様により、館内の
説明を約2時間熱くご説明いただきました。この施設は、創立90周年の記念事業の一環とし
て、2017(平成29)年春に完成された社員研修施設で、江戸時代後期の1842(天保13)年
にこの地で清酒造りを始められた場所とのことでした。1階エントランス正面には、四方卯
三郎(初代社長)様と大宮庫吉(3代・5代社長)様の胸像が置かれており、その間には四
方卯三郎から大宮庫吉に宛てた手紙が展示されていました。そして、シースルーのエレベー
ターで2階に上がりましたが、壁面には石原裕次郎をはじめとした歴代看板スターの宣伝ポ
スターが掲示してありました。2階の展示コーナーでは酒造業開始から会社創立、そして現
在の宝酒造、宝酒造イターナショナル、タカラバイオの各事業に至るまで、パネルを1枚ず
つ細かくご説明いただきました。宝グループの社員のみなさんは、ここで創業者ならびに歴
代社長の偉業に触れられると共に、会社の歴史や変革を知ることで、各分野に戻られた際に
は、将来に向けた大きな目標や希望となっていくのだろうと感じました。見学を通じて松竹
梅白壁蔵「澪」など宝酒造様の商品のファンになったところで、無事見学会は終了となりま
した。
【座 学】
◆金属機械・電器部会
2023.11.27(月)
『職場の三大ハラスメント(企業側における対応の仕方)』について
講師:京都総合法律事務所 パートナー弁護士 伊山 正和 氏
◆建設・化学紙印刷部会(京都下地域安全衛生セミナーにて実施)
2023.11.15(水)
①『労働災害の現状と課題』について
講師:京都下労働基準監督署 安全衛生課長 山﨑 裕史 氏
②『メンタルヘルス対応Q&A』について
講師:京都産業保健総合支援センター メンタル対策促進員 勝見 九重 氏
③『化学物質の新たな規制(だれにもできるリスクアセス手法)』について
講師:京都労働局 労働基準部長 岸 泰広 氏
◆一般・商業部会
2024.2.27(火)予定
『出勤したくなる会社の組織づくり(心理的安全性と人的資本の向上)』について
講師:納谷社会保険労務士事務所 納谷 朋美 氏
◆タクシー・運輸倉庫部会
2024.3.1(金)予定
①『労働災害の現状と課題』について
講師:京都下労働基準監督署 第3方面主任監督官 大上 一正 氏
②『同一労働同一賃金』について
講師:京都労働局 雇用環境・均等室 副
主任雇用環境改善・均等推進指導官 熊谷 彩 氏
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令和4年度 各種部会活動
◎6月17日(金)15:30~ 正・副部会長会議 開催
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令和2年度/令和3年度 各種部会活動
◎新型コロナウイルス感染症拡大防止のため企画・開催はできませんでした。
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令和元年度 各種部会活動
◆金属機械・電器部会
令和2年2月26日(水)、金属機械部会・電器部会合同研修会が開催されました。
今回は、右京区にある日新電機株式会社様のご協力により隣接する日新アカデミー研修センター
に於いて、各種「安全体感学習装置」を使った貴重な体験をさせていただきました。
◆その他の部会(運輸倉庫・タクシー/化学紙印刷・建設/一般・商業)
◎ 他の部会研修会につきましては、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため座学を含め全て
中止とさせていただきました。
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平成30年度 各種部会活動
金属機械・電器部会
平成30年11月7日(水)、金属機械部会・電器部会合同研修会が開催されました。
今回は、ブリヂストンの国内工場では最大の敷地面積(656,000㎡)を誇る工場で、中部・関
西エリアの各自動車メーカーの新車(乗用車・小型トラック用)に装着されるラジアルタイアを製造
されている彦根工場へ見学に行きました。
ブリヂストンの前身である石橋家の家業は、福岡県久留米市でシャツやズボン下・足袋などを作る
仕立物業で、1906年に創業者の石橋正二郎氏(1889年〔明治22年〕生)が17歳の時に兄と共に家
業を引き継いだ後、「足袋」を専業化され底に滑り止めのゴムを貼った「貼り付け式ゴム底足袋(地
下足袋)」を製造されたのが、ゴム製品取扱いの初めだったという事を知りました。
彦根工場の従業員数は、1,634名で1日に53,000本ものラジアルタイヤを24時間操業で生産されて
おり、グループ中トップの生産量とのことでした。そして世界のタイヤ市場ではミシュランの14.0%
を抜き、14.5%と2008年からシェア№1を継続しているとの説明がありました。
安全衛生活動は、ブリヂストン全社(グループ・グローバル)の安全活動に向けて、安全宣言「安全
はすべてに優先する」を全ての基盤とし、4つの共通安全規定項目を定め活動を推進されました。
その項目とは、①3S(安全職場づくり)②KY(KYできる安全人づくり)③RA(低リスクな職場をつ
くり)④安全ルール(遵守基準を明確化し、重篤災害をゼロにする)で、3S活動では17項目のチェッ
クリストを用いて管理され、KY活動は5人1組でトレーニングされているようでした。 そして、安全
・安心な職場作りを目指して、災害ZD活動にも熱心に取り組まれていました。 また、社員食堂が従
業員数に比べて極端に小さかったので疑問に思っていましたが、現場毎にお弁当を届けられている
とのことでした。 そして、環境面での社会貢献活動として、「ブリヂストンびわ湖命(いのち)の
水プロジェクト」を立ち上げられ、工場近隣の小川で自然観察会を開催される等、様々な支援活動を
推進されていました。
また、その他社会貢献の一助として、傷害者の就労支援を目的とした「働き教育センター彦根」を
設置するにあたり、敷地内建屋の一部を改修して提供されると共に、今までに19名の卒業生を雇用
されたとのことでした。
そして、帰り道にブリヂストン彦根工場の近くにあるキリンビール滋賀工場に立ち寄り、「午後の
紅茶」の製造ラインを見学した後、帰路に着きました。
運輸倉庫・タクシー部会
平成30年10月5日、京都駅八条口バス乗り場に集合し、タクシー部会・運輸倉庫部会の合同研修会が
開催されました。
今回は、国内における工具の製造販売数が№1の【KTC】京都機械工具株式会社の本社(久御山工場)
で、ハンドツールの製造工程と最高級プロ用ツールの「ネプロス」のはじめ、汎用ツールや専用ツール
などを約3,000点が展示されている「ものづくり技術館」を見学しました。
KTCの創立は、1950(S25)年8月2日で当時の工場は、現在のイオンモールKYOTO(京都駅八条口)
の向かい側にあり、そこでトヨタ自動車に採用された搭載工具を生産されていました。ハンドツールの
製造(鍛造)工程では、鋼材を工具のサイズに合わせてカットしたものを、熱間鍛造や温間鍛造、冷間
鍛造により成形されていました。その中でも約1000℃の熱間鍛造で工具の形にプレスしたものは、
金属を溶かし型に流し込む鋳造方式よりも、強さが望めるとの事でした。
次にものづくり技術館では、創立50周年を見据え情報の発信拠点として2003年にオープンされ、
7月現在での延べ来館者数は60,245名で、トップブランドの「ネプロス」は、KTCの枠を集めた最高
傑作で、世界最高の品質を実現されているとの事でした。取り扱われている製品としては、主にプロ
メカニック用の汎用工具をはじめ、車載用さらには自動車整備用の特殊・専用工具などで、ショーケ
ースには観賞用として制作されたと思われる蒔絵を施した高価そうなラチェットハンドルも展示されて
いました。 そして、帰り道にはアサヒビール吹田工場に立ち寄り、自動化が進んだ缶ビールの製造ラ
インを見学した後、帰路につきました。
一般・商業部会
平成30年10月23日(火)の午後1時、竹田駅北改札口に集合し、一般部会の部会長会社である宝酒造
株式会社のご厚意により、普段は一般公開されていない『伏見工場』ならびに宝ホールディングス『歴
史記念館』で見学研修をさせていただきました。
伏見工場では、工場長自ら清酒の松竹梅等を製造している工程を特別にご案内していただきました。
生産ラインでは自動化が進んでおり、衛生管理面に於いても徹底した管理がされている印象を受けまし
た。そして、安全衛生活動では、春と秋に朝の「あいさつキャンペーン」を15年に渡り継続されている
事や職長教育では2013年から社内でRSTトレーナーの資格取得、今まで述べ55名の社員に教育をされ
新入社員教育や雇入れ時の教育についても、2018年度実績として29名に教育されたとの事でした。
次にタクシー乗合、丹波橋駅近くにある歴史記念館に移動しました。
この施設はホールディングスの会社創立30周年事業として、創業からの歴史や経営戦略を国内外のグ
ループ社員と共有し、更なる事業成長と企業価値向上を目指す一体感ある風土を醸成し、グループの発
展を担う人材を育成するための研修施設として、会社創業の地(伏見区竹中町)に設置されたとのこと
でした。
1階エントランス正面には、四方卯三郎(初代社長)と大宮庫吉(3代・5代社長)の胸像が置かれ、
その間には、四方卯三郎から大宮庫吉に宛てた手紙が展示されていました。
そして、シースルーのエレベーターで2階に上がりましたが、壁面の下から上まで石原裕次郎をはじ
めとした多数の宣伝ポスターが壁一面を覆い尽くしてあり、興味深く見ることができました。
2階の展示コーナーでは、館長自らパネル1枚ずつ、会社創立の原点「創業は江戸時代後期の1842年
(天保13年)」から、現在の事業全体に至るまで、熱い思いを込めた口調で、約1時間に渡りご説明い
ただきました。この中でも特に興味深かったのが、タカラビール等の事業失敗事例を後世に残し、同じ
失敗を繰り返さず、チャレンジ精神を失わないようにするため、失敗事例を研修プログラムに取り入れ
られている事でした。
もう一つは、関東大震災の際に得意先の早期営業再開を願い、伏見在庫品をすべて東京に送り、一軒
一軒を激励して回ったことで、関東全域から大きな信頼と信用を得て、以後の事業拡大につながったと
いうお話でした。そして、最後に歴史的価値があるような貴重な資料が展示されている特別展示室もご
案内いただきました。ご説明が終わった途端、今まで以上に宝酒造のファンになりました。今回の参加
者メンバーだけでなく、宝酒造(松竹梅・澪など)のファンを一人でも多く増やすためにも、一般公開
される日を期待しています。
化学紙印刷・建設部会
平成30年11月16日(金)に化学紙印刷・建設部会合同研修会が開催され、今回は昨年で創業100周年
を迎えられた株式会社クボタ阪神工場の武庫川事業所を訪問し、事業所の安全衛生活動についてお話を
お伺いすると共に、鋳鉄管(水道管)の製造工程を見学しました。
クボタと言えば、トラクターや耕うん機などの農業用機械を想像しますが、実は1890年(明治23年)に
小保田権四郎という人物が、鋳物メーカーとして創業された後、水道鉄管の量産化に成功され、それが
現在の基盤になったそうです。
工場の敷地に入ってまず初めに目に飛び込んできたのは、鉄を溶かすための施設である巨大なキュポ
ラの全貌で、工場全体が要塞のようで凄かったです。
また、安全衛生活動では5Sを中心に、87名の班長が5S管理エリアを決めた後、作業者の担当エリアを
決め組織的に活動されていました。見学の際にもここが鋳造工場だとは思えないぐらい、粉じんが見当
たらない綺麗な床だったので驚きました。この状態を維持していくには、従業員一人一人の5Sに対する
意識が本当に高くないと維持出来ないなという印象を受けました。そして安全パトロールでの好事例な
どがあれば、構内の掲示板ではめずらしい動画コーナーでその内容を配信されると共に、各部門の取組
みの進捗が一目でわかるよう見える化による啓発活動も推進されており、工場現場とスタッフ部門が一
体となった活動になっている事を肌で感じる事が出来ました。
そして次に製造工程では、口径75~2600ミリの鋳鉄管(直管)等が生産されており、高温に熱し
た円筒形の特殊鋼製金枠を回転させながら、遠心力の作用で内面に珪藻土を薄く均一に吹き付け後に、
溶鉄を流し込んで鉄管が鋳造されていく工程を見学する事ができました。溶けた鉄が火花を散らしなが
ら高速回転している金枠の内側に遠心力で張り付き、管が作られている光景は「すごい!」の一言でした。
そして、帰り道には白鹿記念酒造館と酒造館(秋季特別展開催)に立ち寄り、お酒が出来るまでの工程
を勉強すると共に、平成7年の阪神・淡路大震災の際に双子蔵などが倒壊した時の貴重な資料を拝見する
ことができました。
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